2025年7月12日

ゲリラ豪雨から家族を守る!都市型水害での避難はしご活用術

最近、天気予報で「ゲリラ豪雨」という言葉を聞かない日はないくらい、私たちの暮らしと突然の豪雨は切っても切れない関係になりましたよね。

「自分の住んでいる街は大丈夫」と思っていても、都市部特有の水害は、想像以上の速さで日常を脅かすことがあります。

実は、私たちのような安全機材の専門家から見ると、こうした都市型水害で本当に怖いのは、1階が浸水して逃げ道がなくなってしまうことなんです。

この記事では、普段は工場やプロの現場で使われる「はしご」の専門家として、ご家庭で万が一の時に命を守る「避難はしご」の活用術を、分かりやすくお話しします。

「うちには関係ないかな?」と思わず、大切なご家族を守るための知識として、ぜひ最後までお付き合いください。

なぜ今、都市型水害で「避難はしご」が重要なのか?

「ゲリラ豪雨」と「都市型水害」の落とし穴

アスファルトで覆われた都市は、雨水が地面に染み込みにくく、短時間で道路が冠水しやすい特徴があります。
これを「都市型水害」と呼びます。
マンホールから水が噴き出したり、地下街に水が流れ込んだりするのもこのためです。

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この水害の怖いところは、浸水が始まるのが非常に速い点です。
「気づいた時には玄関から出られない!」という事態が、都市部では十分に起こり得る、というわけです。

  • 特徴1:浸水スピードが速い
  • 特徴2:マンホールや側溝から水があふれる
  • 特徴3:地下空間(地下鉄や地下駐車場)が危険になる

逃げ道を失う恐怖…「垂直避難」だけでは不十分なケース

水害時、まずは自宅の2階など高い場所へ避難する「垂直避難」が基本です。
しかし、もし救助が遅れたり、火災が同時に発生したりしたらどうでしょう?

浸水が長引けば、食料やライフラインの問題も出てきます。
2階に避難したものの、そこからさらに安全な場所へ移動するための「第二の避難経路」を確保しておくこと
これが、避難はしごが注目される一番の理由なんです。

垂直避難だけでは不十分!第二の避難経路の確保
垂直避難だけでは不十分!第二の避難経路の確保

我が家に合った避難はしごの選び方【3つのポイント】

ポイント1:設置場所で選ぶ(窓枠?ベランダ?)

避難はしごには、窓枠に引っ掛ける「自在フック」タイプや、ベランダの手すりに掛ける「ナスカンフック」タイプなどがあります。
まずは、ご自宅のどこから避難するかを決め、その場所の形状(窓枠の厚みや手すりの太さなど)に合ったものを選ぶのが基本です。

「いざ使おうとしたら、フックが合わなかった!」なんてことにならないよう、ここは重要なチェックポイントです。

【ワンポイントアドバイス】
購入前に、設置したい場所の「幅」や「厚み」をメジャーで測っておきましょう。
製品の仕様と照らし合わせることで、失敗を防げます。

ポイント2:建物の階数で選ぶ(長さは足りていますか?)

当然ですが、はしごの長さが地面まで届かないと意味がありません。
2階建てなら2階用、3階建てなら3階用と、建物の高さに合った長さを選びましょう。

少し余裕を持った長さにしておくと、地面が多少デコボコしていても安心です。
短すぎて飛び降りることになるのは非常に危険です。

ポイント3:誰が使うかで選ぶ(軽さ?丈夫さ?)

材質は主にアルミ製とスチール(鉄)製があります。
アルミ製は軽くて錆びにくく、女性やご高齢の方でも扱いやすいのが特徴です。
一方、スチール製は価格が比較的安いというメリットがあります。

ご家族構成や、誰が主に使う可能性があるかを考えて選ぶと良いでしょう。
どちらも国の検定に合格した製品であれば、性能に問題はありません。

いざという時のために!避難はしごの正しい使い方と注意点

設置と降下の基本ステップ

使い方は決して難しくありません。基本は以下の3ステップです。
慌てず、確実に作業することが大切です。

  1. フタを開け、はしごを取り出す
  2. フックを窓枠や手すりに、しっかり固定する
  3. 下に人がいないか、障害物がないかを確認し、はしごをゆっくり降ろす

安全に降りるためのコツ

降りる時は、体と合わせて常に3点(両手と片足、など)ではしごを支持するように意識すると、安定して降りることができます。
荷物は背負えるリュックなどにまとめ、両手は必ず使えるようにしておきましょう。

また、滑りにくい運動靴を履いて避難するのが鉄則です。
雨で濡れていることも想定して、慎重に行動してくださいね。

見落としがちな保管場所と定期点検

いざという時にすぐ使えるよう、避難する窓やベランダのすぐ近くに保管しておくことが重要です。
屋外に置く場合は、雨風で劣化しないよう専用の収納ボックスに入れることを強くお勧めします。

また、年に一度は実際にフックがかかるか、はしごに異常がないかなどを点検する習慣をつけておくと、さらに安心ですね。

よくある質問(FAQ)

Q: マンションやアパートでも個人で設置していいの?

A: 賃貸物件や分譲マンションの場合、外壁や共用部への設置には管理規約の確認が必要です。
ただし、室内保管の吊り下げ式はしごであれば、個人の防災用品として備えておくことは問題ない場合がほとんどです。
まずは管理組合や大家さんに確認してみましょう。

Q: 子どもやお年寄りでも使えますか?

A: 製品によりますが、軽量なアルミ製のはしごや、ステップが安定している製品など、お子様やご高齢の方でも使いやすいように工夫されたモデルがあります。
購入前に、誰が使う可能性があるかを想定し、メーカーの仕様を確認することが大切です。
可能であれば、家族みんなで使い方を一度訓練しておくと、いざという時に落ち着いて行動できます。

Q: 法律で設置義務はないのですか?

A: 一般の戸建て住宅には、法的な設置義務はありません。
しかし、火災や水害など、万が一の事態に備える「自主的な防災対策」として、その重要性は高まっています。
自治体によっては防災用品の購入に補助金が出る場合もあるので、お住まいの市区町村の情報を確認してみるのも良いでしょう。

Q: 避難はしごはどこで購入できますか?

A: 防災用品を扱う専門店やホームセンター、インターネット通販などで購入できます。
私たちのような専門メーカーの直販サイトもあります。
製品の仕様や保証内容をしっかり比較検討して、ご家庭に合ったものを選んでください。

Q: 火災用のはしごを水害で使っても問題ないですか?

A: はい、問題ありません。
避難はしごは、火災や地震、水害など、理由を問わず「正規の避難経路が使えない場合」に命を守るための道具です。
水害で1階が浸水し、玄関から出られない状況は、まさに避難はしごが必要とされる典型的なケースと言えます。

【専門メーカーの選択肢】私たちがお届けする避難はしご『QQラダー』

ここまで、避難はしごの選び方や使い方についてお話ししてきました。
「だいたいのことは分かったけど、具体的にどんな製品があるの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

そこで最後に、私たち特殊梯子製作所が自信を持ってお届けする避難はしご「QQラダー」について、少しだけご紹介させてください。

QQラダー

私たちがこの製品を開発する上でこだわったのは、「誰でも、確実、安全に使える」という、当たり前ですが最も大切なポイントです。

ポイント1:国の基準をクリアした「安心感」

何よりもまず、国の定める厳しい基準をクリアした国家検定合格品です。
皆さんの命を守る道具ですから、これは譲れない一線です。

ポイント2:お子さんやご年配の方も安心な「揺れにくい構造」

はしごを降りる時、一番怖いのが「揺れ」ですよね。
「QQラダー」は、壁との間にすき間を作って足場を確保する「突子(とっし)」という部品が付いており、揺れやよれを最小限に抑えます。
これにより、お子さんやご年配の方でも比較的安定して降りることができます。

ポイント3:いざという時すぐ使える「コンパクトさ」

普段使わないものだからこそ、収納のしやすさは重要です。
この「QQラダー」は、プロの現場で培った伸縮技術を応用し、使わない時はとてもコンパクトになります。
これなら、避難で使いたい窓のクローゼットや押し入れにも、すっきりと保管できますよ。

もし、ご家庭の防災対策で避難はしごをご検討される際には、私たちの「QQラダー」も選択肢の一つとして覚えておいていただけると、とても嬉しいです。

→ 特殊梯子製作所の「QQラダー」を詳しく見てみる

まとめ

今回は、ゲリラ豪雨による都市型水害と、その対策としての避難はしごの活用術についてお話ししました。

ポイントは以下の3つです。

  • 1. 都市型水害のリスクを正しく知ること
  • 2. ご家庭に合ったはしごを選ぶこと
  • 3. いざという時の使い方を覚えておくこと

災害は「いつか来る」ものではなく、「今日来るかもしれない」という意識で備えることが、何よりも大切です。
この記事をきっかけに、まずはご自宅のハザードマップを確認し、避難経路についてご家族で話し合ってみてください。
その上で、最後の安全策として避難はしごという選択肢を検討いただければ、これほど嬉しいことはありません。

皆さんの日々の暮らしが、より安全で安心なものになることを心から願っています。

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このコラムの監修者

寺本 隆

寺本 隆( 業界歴:40年 )

長年、建築や造園業の現場で特殊なはしごを開発し続けてきた当社は、「どんな要望にも応えたい」という強い信念のもと、持ち運びやすく緊急時に展開できる伸縮はしごを実現しました。例えば鉄道での迅速な避難に貢献し、多くの官公庁や大手企業で採用されています。お客様からの多様な要望に応え、業界で類を見ない製品を生み出してきた私たちは、“考えることをやめなければ不可能はない”と信じ、今後も唯一無二のはしごを創り続けることを使命としています。

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