2025年9月16日
法面工事・地質調査の効率が変わる。単管足場より安全でスピーディーな急斜面用伸縮はしご

法面工事や地質調査の現場で、こんなお悩みはありませんか?
「急斜面での単管足場の設置・撤去に時間がかかりすぎる…」
「足元が不安定で、作業員の安全が心配だ…」
その気持ち、よく分かります。
実は、そのお悩み、従来の単管足場に代わる新しい選択肢で解決できるかもしれません。
この記事では、法面工事の常識を変えるかもしれない「急斜面用伸縮はしご」について、その安全性と驚きの効率性を徹底解説します。
あなたの現場の安全と生産性を劇的に向上させるヒントが、ここにあります。

なぜ今、単管足場が見直されているのか?現場が抱える3つの課題
長年、法面工事で使われてきた単管足場ですが、近年その在り方が見直されつつあります。
一体なぜなのでしょうか。
そこには、現場が抱える切実な3つの課題があるんです。
ポイント1:安全性への懸念 – 墜落・滑落のリスク
単管足場は構造がシンプルな反面、特に急な斜面では安定性の確保が難しく、常に墜落や滑落のリスクが伴います。
国の労働安全衛生規則でも、高さ2m以上の作業では安全な作業床の設置が義務付けられていますが、不安定な地盤ではその基準を満たすこと自体が容易ではありません。
私もアドバイザー時代、現場のヒヤリハット事例を数多く見聞きしてきました。
「大丈夫だろう」という慣れが、時として大きな事故につながる危険性をはらんでいるのです。
つまり、熟練の職人さんであっても、常に細心の注意が求められる作業だということです。
ポイント2:時間というコスト – 設置と撤去の膨大な手間
単管足場の大きな課題の一つが、設置と撤去にかかる時間です。
多くの部材を運び込み、一つひとつ組み立て、そして作業後にはまた解体して運び出す。
この作業には、多くの人手と時間が必要になります。
特に、車両が入れないような急斜面では、部材の運搬だけでも大変な重労働ですよね。
この設置・撤去にかかる時間は、工期全体を圧迫する要因となり、結果としてコストの増大にもつながってしまうのです。
ポイント3:作業環境の制約 – 狭い場所や急な斜面での限界
自由度が高いとされる単管足場ですが、実は万能ではありません。
極端に狭い場所や、地形が複雑に入り組んだ現場では、設置そのものが困難なケースも少なくないのです。
私が以前、産業機器の設計をしていた頃も、調査機器を設置するための足場確保に苦労した経験があります。
「ここに足場さえ組めれば、もっと効率的に作業が進むのに…」そんな声が、多くの現場から聞こえてくるのが実情です。
法面工事の常識を変える伸縮はしご「スーパーラダー」とは?

こうした現場の課題を解決するために開発されたのが、当社の主力製品である伸縮はしご『スーパーラダー』です。
これは単なるはしごではなく、あらゆる現場の「困った」を解決するという、強い想いから生まれた安全機材です。
開発の原点:現場から生まれた「伸縮」という発想
『スーパーラダー』の発想の原点は、実はある重要文化財の改修現場にありました。
私たちの代表である寺本が、まだ建築の仕事に携わっていた頃の話です。
その現場は、大きなはしごを持ち込むことができないほど狭く、作業が非常に困難でした。
「どうにかして安全な足場を作れないか…」
追い詰められた末に彼が現場で即席で作り上げたのが、塩ビパイプを組み合わせた「タケノコ状の伸縮はしご」だったのです。
この「無ければ、創る」という現場で生まれた知恵こそが、「小さく縮んで、長く伸びる」という『スーパーラダー』の基本コンセプトに繋がりました。
私たちは、法面工事をはじめ、あらゆる現場の課題を解決したいという想いを胸に、この製品を世に送り出したのです。
技術の核心:左右の脚が独立して伸縮する安定性
『スーパーラダー』の最大の特長は、左右の脚の長さを個別に調整できる独自の伸縮機構です。
この機能により、まさに法面のような凹凸のある急斜面でも、常に踏ざん(ステップ部分)を水平に保ち、安定した足場を作り出すことができます。
自動車のサスペンションのように、複雑な斜面の形状にもしっかりと接地し、作業者を支えます。
がっちりと地面を掴むスパイクと、確実なロック機構によって、はしごとは思えないほどの安定性を生み出すのです。
材質と設計へのこだわり – 日本製ならではの品質
本体には、航空機にも使われる軽量で高強度な特殊アルミ合金を採用しています。
これにより、一人でも持ち運びができるほどの軽さを実現しながら、日本の厳しい安全基準をはるかにクリアする堅牢性を確保しました。
製品に記載している耐荷重は100kgですが、私たちはその3倍である300kgの荷重試験を全製品で実施し、クリアしたものだけを出荷しています。
これも「現場の絶対的な安心・安全」を第一に考える、私たち日本製メーカーとしての譲れないこだわりです。
【徹底比較】単管足場 vs 伸縮はしご「スーパーラダー」
では、具体的に従来の単管足場と比べて、何がどう優れているのでしょうか。
安全性、スピード、コストの3つの観点から比較してみましょう。
比較項目 | 単管足場 | 伸縮はしご「スーパーラダー」 |
---|---|---|
安全性 | 設置に技術が必要。不安定な地盤ではリスク増。 | 誰でも安定した足場を確保可能。墜落リスクを大幅に低減。 |
スピード | 2名で半日〜1日かかることも。 | 1名で約30分で設置完了。 |
コスト | 人件費、工期が長くなりがち。 | 初期投資は必要だが、人件費・工期短縮でトータルコスト削減。 |
安全性:安定した足場と墜落防止対策
『スーパーラダー』は、地面の形状に合わせて脚が独立して伸縮し、常に水平で安定したステップを確保します。
これにより、単管足場のように「足元がぐらつく」といった不安がありません。
また、専用の親綱(安全帯を取り付けるためのロープ)を設置しやすく設計されており、万が一の墜落防止対策も万全です。
スピード:設置・撤去にかかる時間の劇的な短縮
ここが最も驚かれるポイントかもしれません。
これまで2人がかりで半日以上かかっていた足場の設置が、『スーパーラダー』ならたった一人で30分程度で完了します。
部材を運ぶ手間も、組み立てる時間も必要ありません。
この時間短縮は、作業全体の効率を劇的に向上させます。
コスト:初期投資とトータルコストの考え方
製品自体の価格だけを見れば、『スーパーラダー』の方が高く感じるかもしれません。
しかし、考えてみてください。
設置・撤去にかかる人件費、そして工期が短縮されることによる全体のコスト削減効果は、非常に大きいものがあります。
長期的な視点で見れば、費用対効果は極めて高いと言えるんです。
技術者が解説!「スーパーラダー」の正しい設置方法と安全な使い方
どんなに優れた道具も、正しく使わなければ意味がありません。
ここでは、『スーパーラダー』を安全に活用いただくための基本的なステップを解説しますね。
ステップ1:設置場所の確認と準備
まず、はしごを設置する場所の地盤を確認してください。
地面がぬかるんでいたり、大きな石がゴロゴロしていたりする場所は避けるのが基本です。
脚部のスパイクがしっかりと地面に食い込む、安定した場所を選びましょう。
ステップ2:角度の調整と確実な固定
はしごを立てかける角度は、約75度が最も安全で使いやすいとされています。
これは、地面から立てかけたはしごの足元までの距離が、はしごの長さの4分の1になるくらいの角度です。
角度を決めたら、左右の脚の長さを調整し、ロック機構が「カチッ」と音を立てて確実にかかっていることを必ず確認してください。
ここが一番のポイントです。
ステップ3:安全に昇り降りするための注意点
はしごを昇り降りする際は、必ず「三点支持」を徹底してください。
三点支持とは、両手両足の4つのうち、常に3点で体を支えるという安全の基本原則です。
工具などはリュックで背負うなどして、常に両手が使える状態を確保することが大切です。
焦らず、一歩一歩確実に昇り降りしましょう。
こんな現場でも諦めないで!オーダーメイドで解決する特殊な課題
法面工事と一言で言っても、現場の状況は千差万別です。
「『スーパーラダー』でも、うちの現場の特殊な状況には対応できないかもしれない…」そんな場面も少なくないでしょう。
実は、当社では年間500件以上ものご相談をいただきながら、特殊な現場に合わせたはしごを1台から設計・製造しています。
例えば、国内鉄道シェア95%以上を占める『鉄道用非常脱出はしご』や、警察の特殊部隊で採用されている『二人用はしご』など、公共インフラや人命に関わる過酷な現場で培った豊富なノウハウがあります。
もし、「こんな特殊な場所で使えるはしごはないか?」とお悩みでしたら、ぜひ一度私たちにご相談ください。
「考えることを辞めなければ不可能はない」という信念のもと、あなたの現場に最適な”ONLY ONE”のはしごをご提案します。
よくある質問(FAQ)
ここでは、『スーパーラダー』について皆さんからよくいただく質問にお答えします。
Q: どんな急な斜面でも使えますか?
A: 『スーパーラダー』は左右の脚が独立して伸縮するため、多くの斜面に対応可能です。
メーカーとしては、傾斜角度60度までを推奨しています。
それ以上の急な斜面で使用する場合は、アンカーでのはしご本体の固定など、補助的な安全対策を併用することが重要です。
Q: 耐荷重はどのくらいですか?
A: 製品の静的耐荷重は100kgと記載していますが、実際には300kgの荷重試験をクリアしています。
作業員の方1名と調査機材などを合わせても、十分な安全マージンがある設計となっています。
ただし、一度に2人以上で昇るような使い方は絶対にしないでくださいね。
Q: メンテナンスはどのように行えば良いですか?
A: 使用後は、伸縮部分やロック機構に付着した泥や砂をきれいに洗い流し、乾燥させてから保管してください。
特にロック部分に異物が詰まると、安全な固定ができなくなる可能性があります。
長く安全に使っていただくためには、この使用後のちょっとした一手間がとても大切なんです。
Q: 従来の単管足場と比べて価格は高いですか?
A: はい、初期投資としては単管足場の部材費より高価になります。
しかし、先ほどもご説明した通り、設置・撤去にかかる人件費の大幅な削減や、工期短縮によるトータルコストのメリットを考慮すると、多くの現場で数回の使用で元が取れるとご好評いただいています。
Q: 1人でも安全に設置できますか?
A: はい、製品は軽量設計で操作もシンプルなため、1人での設置が可能です。
ただし、安全を最優先するため、初めて使用する場合や、風が強い日、足場が特に悪い場所などでは、慣れるまで2人での作業を推奨しています。
まとめ
法面工事や地質調査の現場における安全性と効率性は、もはやトレードオフの関係ではありません。
伸縮はしご『スーパーラダー』は、単管足場が抱えていた課題を技術の力で解決し、作業員の安全を守りながら、工期を大幅に短縮する可能性を秘めています。
- 安全性: 左右独立伸縮脚により、誰でも簡単・確実に安定した足場を確保できる。
- 効率性: 設置・撤去の時間を劇的に短縮し、トータルコストを削減する。
- 汎用性: 凹凸のある斜面や段差など、様々な現場に対応可能。
長年、産業機器の安全と向き合ってきた技術者として、私はこの『スーパーラダー』が、日本のものづくり現場をより良くすると確信しています。
まずは、あなたの現場の「あの場所」で使えないか、一度検討してみてはいかがでしょうか。
安全でスピーディーな未来の現場作りへ、その一歩を応援します。
あなたの「こんな梯子があったらいいな」を、カタチにします!
みなさん、お読みいただきありがとうございます!
私たち特殊梯子製作所は、みなさんの「あったらいいな」を形にする、梯子のスペシャリスト集団です。
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1996年の創業以来、官公庁や大手企業様向けに数々の特殊梯子を製作してきた実績があります。
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- 安全性と作業効率を両立した設計
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特殊梯子製作所は、みなさんの「あったらいいな」を応援します!